西日本新聞に「同意」を広める活動を取り上げていただきました!

西日本新聞に、同意を広める活動を取り上げていただきました!

以下、記事です


性的同意 大切さを知ろう イヤよイヤよは、「嫌」なんです 広がる啓発の取り組み 7月7日に北九州市でも

性暴力やセクハラの加害者にも、被害者にもならないために-。「セクシュアル・コンセント」(性的同意)の大切さを広める取り組みが注目されている。東京を拠点に活動する一般社団法人「ちゃぶ台返し女子アクション」は、「同意」を考えるワークショップを開いたり、大学生向けに冊子を配布したりして、性暴力のない社会を目指している。

2日に東京都港区の男女平等参画センター・リーブラで開かれた「性と同意と性暴力について考えるワークショップ」。15人の参加者の前に、こんなシナリオが配られた。

A子は好意を抱いていたB男と初デートの帰りに「家で手料理を食べさせて」と言われる。ちゅうちょするA子に対してB男は「大丈夫、変なことなんかしないよ」。嫌われたくないと思って家へ行くと「こうなることぐらい分かってたでしょ」と性行為を強いられ、A子はショックで体調を崩す-。

「この場合、同意は尊重されていたでしょうか」。「ちゃぶ台返し」代表理事の大沢祥子さん(27)は、ロールプレイした参加者に問い掛けた。性的同意においては、(1)ノーと言える環境(2)社会的地位などの差がない対等な関係(3)その都度の確認-が大切だとして「家に来たから、キスしたから、といってセックスに同意したのではない」と説明した。

欧米では性的同意の考え方は一般的で、高校の性教育や大学の新入生向けオリエンテーションで教えるプログラムを導入している学校も少なくないという。「ちゃぶ台返し」ではこうした取り組みを参考に、2017年2月から首都圏の大学を中心に「同意」のワークショップを開いている。

「イヤよイヤよは、好きではなく『嫌』なんです。同意のない性的言動は全て性暴力であり、セクハラです」と大沢さん。内閣府が17年度に行った調査によると、無理やり性交された経験がある女性は7・8%、男性は1・5%に上る。被害者のうち、誰かに相談した人は39%で、警察に相談したという人はわずか3・7%にとどまる。

大沢さんは「相手の気分を害したくない、恐怖で体が固まってしまうなど、はっきりノーというのは難しい。同意を得る責任はアクションを起こす側にある」と指摘する。ワークショップでは、参加者で議論してB男のせりふを、同意を尊重する内容に書き換えた。

参加した妊娠中の女性(36)は「アダルトビデオを見て、強引なセックスもありなんだと思っている人は多い。生まれてくる子には同意の大切さを伝えていきたい」と話していた。

より多くの若者に知ってもらおうと、「ちゃぶ台返し」の学生メンバーは「あなたらしく大学生活を送るための方法-セクシュアル・コンセント ハンドブック」を2万部作製。4月から大学などで配り始めた。
冊子では、性暴力や同意に関する知識、被害に遭ったときの相談先一覧などを掲載。飲み会で酔いつぶれた後輩がいるなど、性暴力が起こりそうな場面で「第三者」として介入する方法についても、「後輩に帰ろうと声をかける」「わざとドリンクをこぼして先輩から引き離す」など、イラストを交えて具体的に紹介している。

冊子づくりに携わった大学4年の淵上貴史さん(22)=福岡県筑後市出身=は「どうすれば性暴力に遭わないかなど、被害者側の視点で語られることが多いが、大切なのは同意があるかどうか。被害者にも、加害者にもならないために、多くの人に関心を持ってほしい」と話している。
冊子は大学生や大学教職員に配布中。問い合わせは同団体のホームページ=http://chabujo.com/=の問い合わせフォームから。

「同意」を考えるワークショップは、7月7日午後1時半から、北九州市の市立男女共同参画センター・ムーブでも開かれる。九州では初。参加費500円。申し込みはNPO法人GGPジェンダー・地球市民企画の岩丸さん=070(5532)5082へ。

=2018/06/26付 西日本新聞朝刊=