「若い女の子の仕事」をしていればいい・・っていう世界にはいたくなかった。

就職した銀行では若い女性は窓口業務と決まっていた。窓口の仕事の範囲はとても広くて、中で働く男性以上の知識が必要だった。なのに、窓口業務での成果も、評価も、すべて最後に処理した男性がもっていく。そんな場所で“窓口だけの女性”という役割に納まるのは嫌だと思った。

田舎では、「女の子を都会の大学に出すなんて無駄」と言われたりする。それには高校生の頃から違和感があった。高校や大学では、男性と差があるなんて思ったことがなかった。けれど、卒業して地元に帰って銀行に就職したら、世界が違うことに気づいた。男と女って、対等じゃなかったの?

入社して、お札の束の数え方を教えてもらった時の上司の台詞には驚いた。「男だったら、女の子のおしりをなでるように・・って教えるんだけどね。」仕事で飲み会に行ったときに言われて、嫌悪感を抱いたことばは、「とりあえず、上司に抱きついとけ。」

結局、銀行の仕事は辞めて、今は自分のやりたい仕事を見つけることができた。若い女の子の仕事をしていればいいっていう世界にはいたくなかった。